■ 本部(東京)/国際交流/駒大部会

駒沢大学の留学生を対象として、日本語により一対一で交流し、日本語のレベルを向上させる取り組みの他、4月最初に留学生と会員との「交流会」に始まり、「富士山ツアー」、「ほたる狩り」「歌舞伎・文楽・能見学」等、留学生に日本をより広く理解してもらえるような、多分野にわたる活動が行われています。一対一交流の活動は主に平日となります。


〜活動レポート〜

本部(東京)/国際交流/駒沢大学(駒大部会)


駒澤大学部会交流イベント『ホタル狩り』実施(2017.6.17) 

駒澤大学部会 白井信雄(三井住友銀行OB)

6月17日(土)、駒澤大学部会恒例交流イベント「ホタル狩り」を川崎市の生田緑地ホタルの里にて17名(留学生10名と会員7名)が参加して実施いたしました。今年は晴天が続き前日まで例年に比べホタル出現数が少なく少し心配しておりましたが、当日は前日に比べ倍近いホタルが出現してくれて、参加者は初夏の幻想的な光の饗宴を楽しむことができました。

開始に先立ち、生田緑地運営共同事業体の佐藤様からホタルの生態や日本人のホタルに対する思い等30分程レクチャーを受けました(今年は、例年と趣を変え屋外の中央広場に展示してある旧国鉄の客車内で実施)。

世界には2,700種類のホタルが生息しているので、世界中多くの国でホタルを見ることができるそうです。ただ、ほとんどのホタルは陸生で、水生のホタルは日本のゲンジボタル、ヘイケボタルを含めわずか8種類。日本のように水辺でホタルを楽しめるのは珍しいとのことでした。このことが、日本人のホタル(蛍)への思いや、ホタルが生息できる環境を守っていかなければいけないと思う気持ちにつながっていることは留学生諸君にも伝わったようです。しかも留学生諸君はそれぞれの母国のホタルについても丁寧な解説を受けたので、生田緑地のゲンジボタルに一層興味を持つことができたと思います。面白いことに、同じゲンジホタルでも西日本のゲンジホタルはせっかちなのか2秒間隔で光り、東日本は4秒間隔だそうで一同ビックリ。

ようやく日も沈み薄暗くなってきた19時過ぎ、いよいよ「ホタル狩り」開始。ホタルの里は週末で家族連れも多くやや混雑。参加者は、足元の小さな光を頼りに40分ほどかけハンノキ林から谷戸の水辺に沿って続く木道をゆっくり時に立ち止まりながら歩み、闇の中を悠然と飛び交うホタルによる光の饗宴を堪能しました。予定時刻を少し過ぎましたが、誰も迷うことなくホタルの里出口に到着し無事にホタル狩りは終了。

その後、向ヶ丘遊園駅前レストランで簡単な懇親会を実施。4月に交換留学生として来日以降留学生同士そろってゆっくり食事する機会がなかったこともあり、会場では留学生諸君同士多いに盛り上がりました。

事務局のご支援もあり、夜間のイベントでしたが今年も無事に「ホタル狩り」を終えることができ、さらに目的の一つでもある留学生間の親交を深めることも達成できたようです。事務局を初めご協力いただきました皆さまに改めてお礼申し上げます。

ありがとうございました。

(生田緑地入り口での参加者集合写真) (ホタルのレクチャーを受ける参加者)

<参加留学生の感想文>

ホタルは光れど、散りぬるを

駒澤大学留学生 リュウ ケンクン(台湾)

色は匂へど 散りぬるを
   我が世たれぞ 常ならむ

日本人はいろは四十八文字を人間の無常感にたとえてこのようにして習得すると聞いていた。
「わーい!ホタル狩りだ!」私達は興奮でたまらずにわいわいしていた。小さい頃の純粋な時に戻ったように、手足も振って緑地の中に走って回った。 みんなでワイワイ、わいうえを。

「ホタルについては、専門の先生から習いますよ」。ただホタルの光を楽しむだけじゃなく、総合的な知識を持つことが大切なので事前勉強の時間が計画されていた。「ホタルは、光っている品種はほんの一部だけであり、光らない品種の方が圧倒的に多いのですよ」と専門家の説明を聞いた。

これを聞いて目が覚めたような気がした。「自然界は広いな。人間の眼に見えるものはほんの一部だけ」という感じが浮かんできた。人間は眼に見えるものだけを「ホタル」という名前を付けて呼んでいるけれど、実は眼に見えない大きなものを見逃しているのではないか。つまり、人間は自分を誤魔化すような真似をしているのではないかという気がした。最初からただ便利のために作った名前なのに、こんな時は逆に邪魔になる感じがした。

いよいよ本番のホタル狩りに入った。

暗闇の中の階段だらけの坂道を抜け出して、ようやくホタルの狩り場の入口に到着した。ここからは携帯やカメラなど、ホタルが光りにくくするような一切の電子用品は使用不可となった。

微かな指示光だけを頼りに我々の列はホタルを探しながら少しずつ進んだ。 「あ!ホタルだ!あそこ!」子供は叫んだ。皆の目も引き付けられた。 「ああ!本当だ!」 「ホタルだ!」 明るい声が緑地の中で響いた。暗闇の列は一度も止まることはなかった。

ホタルの成虫の寿命は、たった一週間と習ったばかり。 人間と比較したらとても短い寿命しか生きられない生物かも知れない。でも人間と大宇宙を比べたら、全く同じことかも知れない。

宇宙と比べたら僅かな数年、我々留学生はこの星、この地に出会って、ともにホタル狩りの時間を過ごした。とても楽しいひと時だった。もしかしたらこの時間は大宇宙からみれば無視されるような極めて短い時間だったかもしれないけれど、これこそが人生で一番大事なことかもしれないという強い思いが残った。

ホタルは光れど、散りぬるを

(登戸の駅構内で集合写真)

江戸東京博物館 「 ときめき着物体験」に参加して(2017.4.22)

駒澤大部会 横山美代子(三井物産OG)

4月22日に交換留学生(以下留学生)7名、ボランティア会員6名、総勢13名で江戸東京博物館の「ときめき着物体験」に参加しました。

日本文化に興味のある留学生は江戸城模型や徳川家の家系図や神田明神の山車等、時間を忘れて熱心に見学していました。

博物館の展示はとても分かり易く、芝居小屋中村座などはスケールも大きくて圧倒 されます。その中にある日本家屋での着物体験は「タイムスリップして江戸時代に来 ちゃった!夢を見ているみたい!」という素敵な気持ちを味わう事が出来ます。

また、今年は「男性用の袴を着用してみたい」という希望が叶って「一生一度の貴重な体験が出来たかも!」という女子留学生もいました。江戸東京博物館での着物体験は江戸の風景とマッチして夢と希望溢れる素晴らしいものなのでチャンスが有れば来年もまた参加したいと思います。

今回の着物体験に参加した留学生「キム スヒョン」さんが流ちょうな日本語で素晴らしい感想文を寄稿してくれました。大変な勉強家でよく日本の文化他、幅広く勉強されています。本文に続いて掲載の感想文をぜひご覧いただければと思います。

(芝居小屋 「中村座」前にて)

<参加留学生感想文>

両国・江戸東京博物館を訪ねて

駒澤大学交換留学生 キム スヒョン(韓国)

(筆者 キム スヒョンさん)

ロンドンへ行ったら大英博物館に。パリへ行ったらルーブルに。東京へ行ったら展覧会に!そうなんです。日本では日本独特の期間限定の企画展が多く、これは外国人から見たら、実験的な芸術活動がおこなわれているように見えます。

ところで、なぜ日本はイギリスやパリのようにテーマが決まった展示館ではなく、様々なテーマを企画する場所を総称して'展覧会'という言葉が使われたのか? 

それは恐らく、作品、遺物に関して海外と頻繁な交流によって日本人の興味対象の変化が速くなっているほかに、秋の紅葉と落ち葉のように永遠より瞬間の美しさ、その期間でなければ見られないものに美学を置いている日本独特の感性が反映しているのではないかと思います。一例として、六本木にある国立新美術館は作品を所蔵しないということを基本コンセプトとして全ての展示を企画展示会で運営しています。  この方式ですと、個別展示ごとに料金をはらわなければならないので、財布が空気のように軽くなります(スヒョンは守銭奴? 笑)。

幸い今回の江戸東京博物館は常設展示でした。さらに、着物の体験まで!うちの交換学生たちは興奮の高まりを覚えていました。三井ボランティアの方々と一緒ならこのような幸運がいっぱい。幸せ!

江戸東京博物館は、国立新美術館を建てた黒川紀章と、菊竹清訓が日本伝統の倉庫の形をモチーフに設計した建築物です。場所は日本の国技である相撲が開かれる国技館がある両国というところにあります。

展示で感銘を受けたのは大まかに三つあります。それは「着物の体験」、「江戸時代の大衆の食べ物」、「火災と火消し」です。博物館では着物体験イベントが行われていました。日本に来て初めて格式を備えた着物を着てみましたが、とても楽しかったです。それから、男性の着物を着て侍のように堂々と立って写真を撮った友達もいました。考えてみると、いつ私が男性の着物を着られるかわからないので、男性の着物を着なかったことを少し後悔しました。それでも女性の着物はそれなりの魅力があって実に面白かったです!博物館内には多様な文様の刺繍が入った着物が展示されていました。特に歌舞伎劇場の俳優が着た遊女の着物が圧巻でした。本当に華美で美しかったので、しばらく立ち止まって見つめていました。

続いて東京の神田祭を精密に再現した展示品のフィギュアたちを見て驚きました。祭りの時に使う道具、宗教的な意味が込められた衣服が独創的でした。毎年5月15日ごろ祭りが開かれると聞きましたので、是非行ってみなくてはと思いました。次に私の目についたのは江戸の人々の生活でした。急速に発展した江戸ではファーストフードが広がり、一口で食べられる食事(すし等)を売っていた飲食店の模型が展示されていました。新都市建築のために多くの男の職人が動員され江戸の男女比は7:3であったことと江戸文化が武士と商人が主軸だったこともあり、寿司、天ぷら、蕎麦はその男性的な食事の代表だと思います。上の3つのファーストフードの先祖は、昔の首都である京都と地理的条件を比較して見れば、素材に野菜よりは魚が使用されています。江戸は人口過多の密集地域であり、農作物を生産することができる広い土地は十分ではなかったので、近い海で得られる魚を使ったのではないかと思います。江戸といえば握りずしですが、隅田川の風が強く吹いていたので、火災防止を願って'河童寿司'と名づけたかも知れないと想像しました。天ぷら、天丼も人気でしたが、火災を心配した政府が店の外で食べ物を作るように方針を決めており、食べ物の臭いに魅了された人々が買って食べたそうです。特に、 油を使った食べ物は火災の危険性が大きいことから、最初に外に出されましたが、その強烈な匂いで注目されたかもしれません。蕎麦はスープにつけて食べる時に、威勢のよい姿と食べる時に出る音に人気があったそうです。 そばは酒と相性が良くて江戸のそば屋のメニューには酒が紹介されていました。

京料理が淡泊な味を出せば、江戸料理は甘い味が強いです。江戸幕府が成立した後、武家料理として砂糖を手軽に得ることができたのがその理由のようです。そして、こいくちしょうゆと本節をよく使ったそうです。当時、てんぷらの衣は小麦粉に水を入れて捏ねることで終わったので、衣が厚くて揚げるのに時間が必要だったのですが、時間を掛ける余裕はなかったそうです。その為、充分揚がっていない天ぷらはそのままではあまり味が良くないので、それにつけて食べられる、醤油を考案したという逸話があるそうです。


留学生との合同ミーティング(2017.4.7)

駒澤大部会世話人 鈴木 徹夫(東芝OB)

駒大部会の会員は毎年4月が来ると期待に胸が膨らみ、そわそわします。新交換留学生(以下留学生)との合同ミーティングがあるからです。通常大学は4月の第1週に入学式とオリエンテーションを行います。 駒澤大学国際センターでは、毎年、留学生には大学のオリエンテーションの最後に今後の勉学、日常の生活等をする上でサポートを行っている駒大部会の会員との合同ミーティングの場を設定しています。今年は4月7日(金)午前10時から駒大深沢キャンパスの教室にて実施しました。>>続く


奥多摩紅葉狩りウォーキング(2016.11.12)

駒澤大学部会 林 基久 (三井情報OB)

三井V-Netの国際交流の駒澤大学部会では今年度の新しい企画として、秋の紅葉狩りウォーキングを実施しました。東京から日帰りで行けるウォーキングコースで紅葉の 景観が楽しめる所として、奥多摩周辺を候補にプランを練り、2016年11月12日(土)に訪れてきましたので、私からその概略を 紹介致します。>>続く


フランス人留学生との交流(2016年5月記)

竹田 努(三井住友信託OB)

フランス、エクス=マルセイユ大学から駒澤大学仏教学科に留学したマレシャル・ヤニス君との1年間の交流を紹介します。>>続く


富士山ツアーに参加して(2016.5.28)

駒澤大学部会 林 基久
(三井情報OB))

三井ボランティアネットワークの国際交流の駒澤大学部会では毎年留学生向け富士山ツアーを 企画・実行してきていますが、2016年も5月28日(土)にツアーを実行しました。例年は富士山5合目に 貸切バスで行っておりましたが、本年は趣向を変えて富士山を少し離れて楽しもうということで、定期バスと富士急行 の電車を利用し2か所の展望所を訪れてきました。>>続く


留学生と文楽鑑賞教室に参加 (2015.12.13)

駒澤大学部会
廣瀬邦彦(三井化学OB)

今年の古典芸能鑑賞会は12月13日国立劇場で行われた文楽鑑賞教室に参加しました。この日の参加者は、留学生4名(台湾2名、韓国1名、フランス1名)ボランティア6名の総勢10名でした。>>続く


「日本文化体験クラス」を開催して

駒澤大学部会 会員
横山美代子(三井物産OG)

駒沢大学国際センターの協力を得て、会員の馬場さんと二人で「浴衣体験クラス」と 「茶道体験クラス」を開催いたしました。>>続く


留学生と歌舞伎鑑賞教室に参加 (2015.7.12)

駒沢大学部会  廣瀬邦彦(三井化学OB)

今年の古典芸能鑑賞会は7月12日国立劇場で行われた歌舞伎鑑賞教室に参加しました。>>続く


世界文化遺産の富士山五合目へ
―三井V-Net「富士山バスツアー」の感想

東京大学経済学研究科客員研究員 黄 河

日本と言えば、富士山と桜を脳裏の中にすぐ思い出す。青空の下で、厳粛な富士山がそびえ立っている。 山上では冠雪し、白い帽子をかぶっているようである。>>続く