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本部(東京) 医療・福祉

 

澤田美喜記念館を訪れて(2011.10.30) 

田中 和子

大磯は、私の実家にも近く、子どもの頃から何度か訪れた町です。それなのにエリザベスサンダースホームは、なかなか訪れるチャンスがありませんでした。今回、チャリティコンサートの折に、澤田美喜さんの記念館を見せていただけるとのこと、大変楽しみに参りました。案内の方々がとても親切に説明をして下さったので澤田さんのこともよくわかりました。その後、二十数名の見学者を記念館に案内して下さり、さっそく二階にあります教会の方を拝見させていただきました。そこはとてもきれいで、落ち着いた雰囲気を醸し出しておりました。そちらでまた澤田美喜さんのご活躍のお話を伺い、お元気な時に一度お目に掛れたらよかったのになあと、少し残念な気持ちになりました。

一階は、隠れキリシタンの遺品等を集められたものが展示されておりました。昨年、私の友人が長崎の五島列島を訪れ隠れキリシタンの遺品を見たり教会をいくつも回った話を聞いていたので、大磯のこちらの記念館でそのような遺品を拝見させていただけることにとても興味を持ちました。記念館の中には、ロザリオをはじめ、仏像、掛け軸や十字架、そのほか多くの品々に隠れキリシタンの方々の思いが宿っているのだと思いました。また、当日ご好意で「魔鏡」も拝見することが出来ました。反射光で浮かび上がるキリストの像には、本当に心を打たれるものがありました。当日は、天気が悪く実際は見ることができませんでしたが、新聞記事のコピーをいただき、内部が二重構造になっていることもわかりました。しかし、一番胸が痛んだのは、なんと言っても「踏絵」の現物を見せていただいた時でした。踏絵というものは、学校で習った、あくまでも歴史教科書の中のほんの一端でしか存在を知りませんでしたのでこれが本物の踏絵なんだと初めて拝見してショックを受けました。この踏絵を心ならずも踏んだ隠れキリシタンの人々、また踏めなかった多くの人々の思い、現代の今でもそれは、私たちに訴えてくるものがありました。最後に、案内の方が、「こちらは、ホームの子供たちが書いたものです」と見せて下さった絵は、澤田美喜さんがお幸せそうな笑顔で描かれておりました。その絵からはいつまでも子供たちのマリア様で優しく包んでいて下さるお気持ちが伝わってまいりました。

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