中国支部(広島)

活動レポート

被爆体験講話を聴いて(2025年7月5日)

中国支部事務局

8月6日の広島平和記念式典でのボランティア活動参加に先立ち、2025年7月5日(土)広島平和記念資料館会議室にて「車いす介助等ボランティア講座」を受講しました。始めに広島市社会福祉協議会ボランティア情報センター服部所長から活動に臨む心構えを確認した後、今年は被爆から80年という節目の年であることから、被爆体験講話を聴講する機会を得ました。講師は、被爆者の切明千枝子(きりあけ ちえこ)さんです。

お話される切明さん

お話される切明さん

切明さんは、被爆当時高校1年生で、現在は96歳を迎えられようとしています。講話では、支那事変(日中戦争)当時からの広島の様子について語られました。当時の広島は軍都として多くの軍事施設が集まり、全国各地から兵士が集結し、この広島から戦地へと送り出されていたそうです。出征する兵士を見送る際には、町を挙げての盛大な見送りが行われていたとのことです。

しかし、連合軍との全面戦争が始まると、そうした派手な見送りは次第に行われなくなりました。宇品港(現在の広島港)から出港した船が魚雷で撃沈されることもありましたが、そうした事実は当時のニュースでは一切報道されなかったそうです。

講話の中で切明さんが繰り返し強調されていたのは、「世界中の核兵器が使用されてしまうと、地球は滅びてしまう」ということでした。そして、「この広島から、核兵器廃絶の声を上げ続けなければならない。二度と核兵器が使われることのないように」と、力強く訴えられていました。


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