本部(東京)国際交流
浴衣体験会および交流会開催報告(2025年7月5日)
駒澤大学部会 白井 信雄
(三井住友銀行OB)
駒澤大学部会では例年留学生の皆さんに浴衣を実際に着ていただく浴衣体験会と併せて留学生とボランティア会員との交流会を開催しており、今年も7月5日㈯、駒澤大学日本館和室及び洋館小ホールにて開催しました。
当日体調を崩して欠席せざるを得なかった留学生もいましたが、参加者は留学生11名(フランス2名、ドイツ1名、イギリス1名、アメリカ2名、台湾3名、韓国2名)と会員12名、加えて今年は本部より鎌川事務局長他計3名にも交流会にご参加いただき合計26名となりました。
お借りしました駒澤大学深沢キャンパス内の日本館は、日本庭園に面した広縁が設けられた三間続きの広い和室で、浴衣体験を通して日本文化を肌で感じてもらうには最適な会場です。
昨年までは、浴衣体験会は会員が自分たちで持ち寄った浴衣や帯を自分たちで留学生に着付けを行っていましたが、今回は公益財団法人服飾文化研究会に着付け講師の派遣及び浴衣他一式の手配をお願いしました。従来のやり方では浴衣等の管理負担が大きかったことから、事務局のアドバイスもあって全面的に服飾文化研究会にお願いをすることになりました。
同研究会から派遣された講師4名の方に、留学生の身長などに合わせてあらかじめ用意した浴衣を着付けていただきました。会員が見守る中、学生の着付けもスムーズに終了。従来学生は会員と話しながら浴衣や帯その他を自分で選んでいましたが、今回はあらかじめセットされた浴衣ではありましたが、皆さん初めての経験なので喜んでくれてそれぞれ思い思いのポーズをとりながら互いに写真を撮ったりして楽しんでいました。
留学生は浴衣を着たまま深沢キャンパス内日本庭園をしばらく散策した後に、次のイベントである交流会の会場に向かいました。
交流会の会場としてお借りした小ホールがある洋館は、当事業団の運営会員会社三越伊勢丹HD様が1972年に吉田五十八氏の設計監修で建築し迎賓館として活用されていた「旧三越シルバーハウス」で、1999年に日本庭園と一緒に駒澤大学が購入されたものです。(付属の日本館は1982年に増築されたもの)こうした当事業団と縁の深い場所で交流会が行えるのも駒澤大学部会ならではです。
駒澤大学に交換留学生として来日している留学生のうち12名が留学生活を終え8月上旬までに帰国する予定ですので、この交流会はお別れ会も兼ねたイベントとなりました。
交流会が始まる前に、今回お世話になった服飾文化研究会理事の方から、簡単に着物の歴史を説明していただいた後、幅37㎝長さ12mの反物から着物に仕立てるのを目の前で実演していただきました。聞いている留学生だけでなく我々会員も改めて着物の奥深さを感じた次第です。
交流会では留学生に留学生活の思い出などを話していただきましたが、来日した当初に比べて日本語を上手に話しており留学生の成長ぶりを感じ取ることができました。半年もしくは1年間接してきた会員としてもとてもうれしい限りです。お弁当をいただきながらの短い時間ではありましたが留学生の皆さんの話をゆっくり聞くことができたことは大変良かったと思います。
駒澤大学の皆さまのご努力で、昨年9月来日留学生9名(前年比+1名)、今年4月来日8名(同+2名)と来日留学生は徐々に増加し、この秋も11名の来日が予定されています。一対一交流だけでなく、今回のようなイベントを通じて留学生同士の交流が深まることで、留学生活がより実りの多いものになるのではと思っています。駒澤大学部会としても、引き続き一対一交流やグループイベント活動を通じて駒澤大学国際センター様(交換留学生担当部署)の留学生支援業務のサポートをさせていただきたいと思っています。
最後になりますが、今回の浴衣体験会および交流会の開催にご協力いただいた駒澤大学国際センターの皆さま、本部事務局ならびに会員の皆さまに改めてお礼申し上げます。

浴衣体験会①

浴衣体験会②

交流会
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