東大柏部会　平出公平

さしもの夏もやっと終わり、秋の到らいを感ずる一日、東大柏キャンパスにおいて、留学生対象の書道体験教室が行われました。
この催しは2014年より行われ、コロナ中止の年を除き今年で10回目を数えます。
今年は飛び石連休の中日であるとともに留学生の新旧入れ代わりの季節でもあったため、参加者が11名と少ない開催となりました。
しかし、少数であるがゆえに、指導に当たられた柏市書道協会の先生方からマンツーマンに近い指導が受けられ、受講生も熱心に取り組み、充実した会となりました。
今年は、昨年の反省から、実技に入る前に、書道協会会長より筆の持ち方や運筆の要領など基礎知識をスライドを用いるとともに実際にもやってみせ、初めての方でもスムースに始めることができました。
参加11名の内訳は、オーストラリア3名、スペイン、ベトナム各2名、インドネシア、中国、チリ、ロシア各１名と、国の偏りがなかったことと、逆に中国系がわずかに１名というのが昨年とは異なった点でした。
中国の方はさすがに筆の本家だけあって、みごとな字をお書きになりました。
それ以外の非漢字圏の方は、四苦八苦でしたが、実質１時間の練習の中でめきめき上達され、立派な作品ができあがりました 練習を拝見していて感じたのは、筆先からぐっと踏み込んでいく筆の入れ方、最後に一呼吸おいてから筆をスッと抜く終わり方が、ペンや硬筆の運筆とは違い、難しかったようです。
終わってから30分ほどお茶菓子で懇親を行い、皆さん、楽しんでいただきました。
日頃外国人と接する機会の少ない書道会の先生方にも懇親に参加していただき、思わぬ国際交流を図ることができました。参加された留学生方、ご指導された先生方、グローバル教育センター柏支部の方々、お手伝いのV-Net会員、それぞれが充実した秋の一日を過ごすことができました。

主催者代表挨拶(垣沼さん)

完成作品

記念撮影

懇親会風景