本部(東京)福祉

活動レポート

湘南倶楽部 神奈川県社会福祉協議会会長表彰受賞

2022年5月、エリザベス・サンダース・ホーム(以下ESH)では三井V-Net湘南倶楽部がESH内で長年行ってきた園内清掃及び各種活動(チャリティーコンサート、木工教室、竹とんぼ教室他)について、神奈川県社会福祉協議会に表彰の申請を提出してくれたことにより、同年11月同協議会会長表彰が授与されました。

この受賞に伴い、湘南倶楽部会員各位より寄せられたお祝いメッセージと受賞後、寄稿いただいた活動エピソード等を紹介させていただきます。

(三井V-Net 事務局)

表彰状

表彰状

授与式 (ESH宮崎理事長から湘南倶楽部石塚世話人へ)

授与式 (ESH宮崎理事長から湘南倶楽部石塚世話人へ)


会員各位からのお祝いメッセージ等

山内卓さん (元三井V-Net理事長 三井物産OB) 

会長表彰良かったですね。おめでとうございます。ボランティア団体にとってはこの種の表彰が名誉な事で誇らしく思います。皆さんの長年の地道な努力に敬意を表しますと共に、三井V-Netのますますの発展を祈ります。

和田裕代さん

おめでとうございます。凛として爽やかな良い気持ちになりました。今後も楽しいお仲間とご一緒に微力ですが続けて行きたいと思います。

岡野早百合さん

コロナで丸3年活動にも参加していません。初めてボランティアで参加したのはエリザベス・サンダース・ホームでした。

清掃、子供達とふれ合いました。子供達は素直で私の胸に実直さが響きました。

フルタイムで働いているのでボランティアの時間がなかなか取れないのが悩みです。
感染拡大が収まったら、また、ボランティアに参加したいです。


会員各位からの活動エピソード等

石塚洋さん (東芝OB)

このたび「三井V-Net湘南倶楽部」はエリザベス・サンダース・ホームの長年の清掃ボランティア活動が評価され「神奈川県社会福祉協議会」より会長賞を受賞することができました。

これも2000年(平成12年)8月、ボランティア活動開始以来、東芝エレベータ神奈川支社の若手の皆さん、相模原市の旭商会さんのご支援をいただき、22年間の会員皆さんの献身的な活動の継続の賜物(たまもの)と思います。

この受賞の喜びを皆さんと共にありがたくかみしめましょう!

湘南倶楽部はESH構内の清掃作業が主ですが、そればかりではなく「チャリティーコンサート」「木工教室」「竹とんぼ教室」「自転車修理」等も年間活動に組み込み、ESHの子供達との触れ合いの場づくりも行って来ました。

私の思い出は何と言っても真夏の「焼却炉の灰かき作業」(現在はありません)です。猛暑の上、顔は汗と灰で真っ黒になり、灰かき作業はなかなかうまくいかず難渋でした。担当班の皆さんは“まさに地獄”でしたね。

もう一つは作業を終えて「鶏料理店:杉本」での「昼飯&作業報告会」でした。

各班のリーダーさんからは機知に富んだユニークな報告があり、また報告の代わりに素晴らしい俳句、和歌を詠んで報告に代えるリーダーさんもいてそれはそれは杉本の2階の床が抜けるかと思う位の大爆笑に包まれました。

席上、今は亡き諸先輩方の人生訓なども聴く事が出来、素晴らしい一コマでした。
この席で物足りない面々は「讃州うどん屋」さんで一杯、一杯また一杯となります。
今はコロナでこの貴重な時間が取れません。残念無念です。

これからも “うれしい、楽しい、大好き感溢れる湘南倶楽部” の活動が末永く続けられることを願って筆を置きます。

清掃開始前の朝のミーティング風景

清掃開始前の朝のミーティング風景

清掃前の体操風景

清掃前の体操風景

東芝エレベータさんも参加しての中庭での集合写真

東芝エレベータさんも参加しての中庭での集合写真

板垣雅夫さん (毎日新聞社OB)

2000年12月16日の第2回清掃に取材として参加した。当時いた新聞社で、これからの高齢化社会のあり方に取り組んでおり、リタイアした方々の現場をのぞいてみた。以来、ボランティアとして参加している。

楽しみは、三井グループ出身エリートたちの武勇伝を聞くことだった。子どもたちとの交流も温かく、「おじさんのこと、覚えているよ」と言われた時は感激した。大磯へ出かける時は嫌な顔ひとつしないので妻から疑われた。そこで作った川柳を1句、清掃後の昼食会で皆さんへ披露した。

「大磯に 誰がいるのと 妻が問う」

裏道通りの清掃

裏道通りの清掃

東芝エレベータさんと会員が協力して

東芝エレベータさんと会員が協力して

澤田美喜記念館前での集合写真

澤田美喜記念館前での集合写真

西脇 泰三郎さん (元三井V-Net事務局員 三井住友銀行OB)

このたびの受賞、誠にあめでとうございます。

誠にご同慶の至りであります。

思えば22年前の8月、猛暑の中を米海兵隊に混じり、荒れ放題であった崖や斜面を中心に敷地の整備をわずか8名によりスタート。

活動スタートからしばらくの間は、不慣れな点も多く、活動がうまくいかない時期もありましたが、事務局および会員各位の懸命の努力により、発会当初の「本来在る敷地内の自然を在るべき姿に取り戻すことにより、在籍する園児が本来の姿に帰る一助とする」との目的追求に立ち戻り、変わることなく現在に至っています。

今回表彰を受けられました現在の関係者の皆様に厚く御礼申し上げますと共に、現在の体勢が末永く続くことを切望して止みません。

活動の運営は今後とも時代に即した対応が必要ですが、あくまでも当初の目的を忘れることなく励まれますようお祈り致します。

なお、コロナ禍終息の暁には、是非とも活動を続ける皆様をたたえ、激励する集いの開催を希望致します。

旭商会さん配車のトラック

旭商会さん配車のトラック

子供たちの自転車修理、東芝エレベータさんと

子供たちの自転車修理、東芝エレベータさんと

若林茂男 (三井住友海上OB)

60歳定年直後の2002年に鎌倉市開催の実務講座「樹木の手入れ」を受講、同時にエリザベス・サンダース・ホーム(園)の清掃活動にも参加しました。このホーム(園)はJR大磯駅のすぐ前にある小高い丘の”広い敷地”にあり、樹木が敷地を取囲んでいます。活動はほぼ隔月一回、この広場と周辺の清掃(落葉収集・雑草取り・低木の剪定(せんてい)と園児の自転車の修理(パンク等)を主な作業としています。

それでは、初めて参加した時より5年毎の活動状況をメモ帳より拾ってみます。

◎02年6月29日;参加37名/初参加で緊張、作業は雑草取り、終了後の昼食会と二次会にも出席。二次会では参加諸氏の元気のよいのにびっくり。

◎07年1月13日;参加35名/隣のお寺との段差のある崖上での草取りに専念。

◎12年5月12日;参加54名/垣根横細道の低木剪定と雑草取りを数名で担当。その後毎回、この剪定作業を仲間と共に専任事項として取組むことに。

◎17年11月11日;参加32名/低木剪定・切詰め、三次会(藤沢)にも参加。

◎20年1月11日;参加25名/低木を切倒し、垣根横の細道からの見晴しを良くすることを目標に取組む。昼食会(20名)、参加が少ないのはコロナの影響か?

毎回の活動は、10時に園集会場集合→出欠確認/作業班毎のリーダーとメンバーの割当て・作業内容確認→前庭で準備体操→班毎に作業開始→12時前に作業終了、集会場に参集し散会→自由参加の「昼食報告会」(近くの鳥料理店で定食と少々のお酒で各リーダーの作業報告と歓談)→有志は二次会へ
なお、作業は、毎回、東芝エレベータさんの現役社員多数の参加をも得て総勢約30名前後の大部隊で、時には”園児達の声援や手伝い”を受けながら気心の知れた仲間達と和気あいあいに行われ、汗をかいた後の昼食会(二次会も)では、ワイワイ ガヤガヤと楽しい歓談の一時を過ごすことになります。

ここで、楽しく過ごした活動の中で、特に記憶に残ることを開陳してみましょう。

○先程触れました隣接のお寺との境界の崖上(お寺の敷地との段差約5m)での雑草取りは足がすくむ思いでありましたが、担当メンバーのAさん曰く、 ”大丈夫、崖下はお寺なので、万一の時は直ぐに手厚く・・・”と。この作業はその後、危険なため取止めになったことを付言しておきます。

○園記念館周辺は秋になると“ツワブキ”が黄色い花を見せてくれます。故澤田園長先生からは、”ツワブキ”は雑草取りの際に決して引抜かぬこと“とのお達しがあり、脈々と受継がれています。戦後食糧難の時代にきっと、園児の食卓にはその煮物が供されていたからでしょう。

○参加メンバーの中の最長老で、常にメンバー相互の融和と一期一会のお付合いを大切に熱っぽく語られていた故鐘ヶ江氏(三井信託OB)。活動中は終始背をピンとされ、二次会では酔う程に怪気炎を上げ、生まれ故郷の佐賀弁でメンバーを煙に巻いておられた、そのお姿は決して忘れられない。

○今もお元気で紳士の高橋恵太郎氏は沢山の“技能と技”を持っておられ、園児の自転車修理と作業指導はプロ並み、また園児対象の「木工教室」では毎回、組立て前の“半製品”を多数製作準備して頂いている。いやはやすごい。

○清掃活動終了後或いは昼食会終了後に皆での大磯散策(城山公園や文豪島崎藤村邸やアオバト飛来の港他)は、相互の交友を深める機会にもなっていて、楽しい思い出。

さて、このコロナ禍が収束し、園児が楽しく飛び回れる広場の清掃活動が全面再開され、少しでもホームのお役に立てる日の到来を首を長くして・・・・。
最後に、長年、我々メンバーに活動の機会を与え見守って頂いているホームの方々には勿論のこと、絶大なるご支援を頂いている旭商会(毎回、大量に出る枯葉や枝の運搬・廃棄処分)、多数の現役社員の参加を頂いている東芝エレベータ、そして、牽引役の三井V-Net事務局に感謝の意をお伝えして、本拙文の幕とします。

以上

清掃後の昼食懇親会風景

清掃後の昼食懇親会風景

チャリティーコンサート演奏(海の見えるホール)

チャリティーコンサート演奏(海の見えるホール)


エリザベス・サンダース・ホーム 宮崎道忠理事長より表彰お祝いメッセージ

『表彰お祝いメッセージ』

社会福祉法人 エリザベス・サンダース・ホーム
理事長 宮崎 道忠

この度、三井ボランティアネットワーク事業団・湘南俱楽部の皆様方によって長期にわたるお働き・ご援助に対し、神奈川県社会福祉協議会から表彰されましたことを心からお祝い申し上げます。

私たちは、22年前から三井V- Netの方々による清掃活動や自転車修理さらにチャリティコンサート開催など心のこもったご奉仕をたくさん戴いて参りました。

当時幼児であった子どもたちは既に成人し、そのことを思えば本当に長い間のご奉仕であり改めまして深く感謝を申し上げます。

実は、いつも不思議に思う事なのですが、当ホームの創立者とこの土地は三菱の岩崎家との関りがとても強いのです。

しかし、この施設の名称は三井十一家の一つである三井高国氏の育ての親といってもよいエリザベス・サンダースさんのお名前を頂いているのです。

この不思議な取りあわせは、神様の見えざる手によってとしか思えないのです。

大磯のこの地において三井と三菱はその崇高な理念の中に統合されたのだと言えるでしょう。ですから三井V- Netの皆様方がこの地にお越しになられるとき、たとえここが「岩崎山」であってもサンダースさんと共に三井高国氏が天国からほほえんで下さっておられるのではないでしょうか。私はいつもそう感じております。

これからも、皆様方のご理解・ご支援を賜りながら私たちは当法人が設置する児童養護施設、認定こども園および澤田美喜記念館のより良き運営に努めて参ります。

三井ボランティアネットワーク事業団・湘南俱楽部の皆様方の表彰を心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。

以上


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