関西支部(大阪)国際交流

活動レポート

神戸大学「習字教室」(2026年7月8日)

稲岡克実(三井化学OB)

近畿地方での梅雨明けが発表された2026年7月8日(水)、神戸大学・夏期日本語日本文化研修プログラムで来日されている留学生を対象に「習字教室」が開催されました。昨年同様に会場は、神戸大学グローバルエンゲージメントセンターの教室をお借りして実施させて頂きました。

今年はアメリカ、オーストラリア、カナダ、韓国、台湾、中国、ルーマニア、フィリピンと様々な地域から来日された留学生たち総勢24名と三井V-Netからは7名のボランティア、3名のスタッフが参加し、教室が一杯になるほどの盛況ぶりでした。

講師は、昨年、一昨年に引き続き書家の北岡瑞桐先生をお招きし、習字で使用する筆や硯、文鎮などの説明に始まり、筆の持ち方や筆運びのイメージを教えてもらいました。

事前に私たちボランティアが準備した半紙にまずは横一線を書いて練習が始まりました。既にいくつかの日本語研修を受けている学生が多く、私たちが感心するような腕前の学生もいて驚かされました。それと同時に、習字・書道と言うアジア・日本の文化が海外の若い学生にも伝わっていることを嬉しく思いました。北岡先生には各自の机を回りながら学生の書いた文字を見てもらい、丁寧にご指導頂きました。また、今時の学生らしく自分の書きたい文字をスマートフォンで検索して思い思いの筆使いで楽しそうに書いているのがとても印象的でした。

最終課題となっていた「光」の文字を「うちわ」書く際には、硯を使っての墨摺りを体験してもらい、その墨を使って練習した文字を丁寧且つ慎重に描く姿はとても嬉しそうで、出来上がった「うちわ文字」を見て私たちが思わず拍手していました。「光」の文字を書いた後は小筆を使って自身の名前や飾りの模様を描き加えたり、うちわの裏面に自身の気に入った漢字をさらに書いている学生もいました。学生たちが筆で書いた文字は全体の大きさや太さ、形は様々ですが、それぞれに個性があって唯一の作品に仕上がっていました。

北岡先生からは今回「光」の文字の取り上げられた意味として、夜空の星はとても小さくて瞬くように輝くが、それらがたくさん集まって「光」を届けることによって、綺麗な夜空一面が出来上がっていること、同じように、ここに集まった学生達もそれぞれに輝いて全体として綺麗な世界ができれば嬉しいとの解説がありました。先生の想いが詰め込まれた習字の時間でもありました。

個性的なうちわが完成した後、北岡先生より能登半島震災復興のために描かれた書をモチーフとしたピンバッチが全学生にプレゼントされ、嬉しいサプライズもありました。習字教室が終了後、センター2階の大階段でグローバルエンゲージメントセンターから望む神戸の美しい街並みを見ながら、記念撮影を実施し、大賑わいの習字教室は閉会となりました。

最上段右端が筆者

最上段右端が筆者


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